今週3月2日に栃木市遠征でぴんたんさんが撮影されていたやまねこ座の惑星状星雲です。自分も撮ってみることにしました。2日から4日の3夜かけて撮影してみました。
3夜かかったのはガイドトラブルなどで時間をくって思ったように露出を掛けられなかったせいですが、結果的に昨夜の学校平での素晴らしい条件で撮影出来、クオリティアップにつながりました。昨夜はFWHMの数値一つとってみても一昨夜のいすみ市で撮ったものより格段にいい数字でした。空の条件で撮像が大きく変わるのは長焦点のせいでもあるのではないかと思います。
 3日夜の房総のいすみ市遠征ではこちら方面のみ天候が良かったので向かいました。結果的に終夜無風快晴で良い天候でした。現地ではお二方の同好の士の方とお話することが出来楽しかったです。シーイングもその夜はいいのではないかと感じていましたが、結果的に翌日の学校平の条件には及びませんでした。

やまねこ座 惑星状星雲 PK164+31.1
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Lの輝度をややあげてからHαと比較明合成して輝星や小宇宙をより綺麗にしてみました。                                    
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Lの成分をより高めると周辺の星や銀河の存在が強調出来ます。やや全体にノイジーになったので、Lをもっと露出時間を取って再度画像処理してみたいです。             
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ダークを現地で取得して電源関係からのノイズの除去を試みると同時に、コンポジットをMaximDLで行いコンポジットでの変化をみました。若干改善しています          
        

機材その他データ
道儀Vixen AXD 鏡筒Mewlon-250CRS レデューサーにて1825mm、F7.3
ガイド starlightXpress LodestarX2 Maxim DLでガイド (オフアキ)
カメラ starlightXpress SX-36  -30℃冷却  
    Maxim DLで撮影 
フイルター    baader planetarium
         Hα 7nm、 15min 16枚 4時間露出(3月3日いすみ市と3         月4日学校平) 
         Astrodon tru-balanceフイルター  L15分4枚(3月2日栃木市)
            RGB各10分(2×2ビニング)3枚(3月3日いすみ市)
            総露出6時間30分
この対象は大きさはそこそこですが非常に淡いのでナローバンドでその構造の描出にかけてみました。Hαを中心に長時間撮ってなんとか内部構造まで出すことが出来ました。
同じ対象で今月の天ガに見事入選されたmeade16inchさんの画像に近づけることが出来たでしょうか?