新月期も終盤ですが12月6日と7日の連荘で遠征してきました。
対象のNGC2170はオリオン座の隣いっかくじゅう座にあります。
綺麗な花が咲いた様な美しさに一度撮影してみたくて、昨年も富士河口湖町で撮影しましたが雲の多い天候で作品にならなかったので今年リベンジしてみました。
中心部の色彩や構造は出てきますがバックに広がる淡い分子雲の領域が難物です。
その部分を描出するため頑張ったのですが撃沈に近いです。自分の画像処理の限界と露出時間がまだ足りません。
今回は初日妙義山では天候に泣きました。GPVの予報では弱風で快晴の予報でしたが到着してしばらくしてから風が強くなり時折強風が吹く状態が終始続き、
更に悪いことに雲が北西方面から次々に沸くように出てくる天候で、雲は長く留まる事はなかったのですがこの状態では星像が膨らんでしまいかなりのコマが没になりました。そこで連荘では身体的にも家庭の状況でも厳しいですが無理して遠征してきました。二日目の都留市では終始快晴の微風ないし無風で氷点下3ないし4℃の寒さはあるもの天候に恵まれ露出時間を稼ぐことが出来ました。冬場は場所の選定が難しいです。標高や暗い夜空のある観測地が望ましですが、北西から冬型の天候が来れば標高の高い所は風と雲の影響が強くなります。
今回は二日ともどなたもいらっしゃらなく一人寂しい晩でした。二日目に快晴に恵まれたので気分は上々でしたが、やや風邪を引いてしまい体調不良で画像処理が進みませんでした。
いっかくじゅう座 NGC2170周辺
機材データ
赤道儀Vixen AXD 鏡筒ε-180ED
ガイド starlightXpress Ultrastar Maxim DLでガイド オフアキにて
カメラ starlightXpress SX-36 -30℃冷却
Maxim DLで撮影
フイルター
Astrodon tru-balanceフイルター
L10分36枚
RGB各5分(2×2ビニング)各10枚
計約8時間30分
8時間半の露出のうちLは36枚中6枚程度没なので賞味7時間半になります。
また体調のいい時にまたじっくり画像処理やり直してみます。