天体写真Diary

天体写真の趣味に没頭している毎日です。

2016年09月

 昨夜は赤城高原に遠征してきました。
秋雨前線に台風やらと本当に異常に天候の良くない日々が続いており、今月はまだ3日の新潟と9日の房総に遠征した2日間しか撮影出来ていません。もう3週間近くも撮影出来ないなんて一年ぶり以上です。欲求不満の毎日で何とか晴れないかと毎日天気予報とにらめっこしていました。
 昨夜は本来は夜勤でしたが、新月期でもあるし秋雨前線の南下に伴い晴れそうなので友人が好意で仕事を代わってくれました。
しかしころころ代わるGPVの予報はかなり厳しいもので、行っても坊主に終わる可能性が高い感じで何度か止めようかと思いましたが、欲求不満なのでたとえ1時間でも撮影出来ればと駄目もとで行ってみる事にしました。 場所はGPVではどこも安定しないという予報でしたが最も長時間晴れそうな群馬方面に決定し、終業の19時と同時に出発して東北道から圏央道そして関越を車で北上していると、前橋あたりで雲が途切れ始め北方向は星が見えています。これはすぐにでも極軸合わせが出来そうだと思わず右足に力込め現地には21時前には到着しました。その時北方向と天頂は晴れており周囲に雲は多いものの、カシオペア座あたりならすぐにでも撮影出来そうでした。大喜びで大慌てで機材を展開し極軸を合わせ、アライメント、ガイドキャリブレーション、ピント合わせと進めて行く内に残念ながら全天がどんより曇ってきてしまいました。やはり駄目か今日も坊主かと車で寝転んでいたら22時半に突然晴れてきて、みるみるうちに快晴となり撮影を開始する事が出来ました。その後も0時位までは雲が度々来襲して撮影中断したり風がやや強く吹いてガイドが暴れて没になったりなどありましたが、0時過ぎから薄明までは快晴が続き4時間30分もの撮影時間を取れたのは大満足の結果でした。都合で単独の一人寂しい遠征でしたが、久々の天の川を見て流星痕の出来るような流星も見れてストレス発散になりました。 
 まあしかしこのパターンで過去にはだいたい4回出撃のうち2回は坊主です。今回はたまたま運良くですので翌日も仕事ある中での出撃はあまり勧められたものではありません。今日は眠気と戦いながらの仕事になりました。更に昼休みに休まず画像処理していたのは後で堪えました。駄目と分かっていても撮ってきた素材を確かめたくなるのが人情ですね。

 対象は当初9日に撮影したハート星雲の足りない露出の補足のつもりでしたが折角の良い天候なので新たな対象にしました。メジャーな胎児星雲です。昨年も撮影しています。昨年はナローのHαで星雲の構造を描出してRGBで色付けをしましたがL+Hαなどでは折角のナローの持ち味がやはり生かしきれませんし、SⅡ、OⅢで立体的にナローをとった方が星雲のディテールの出方が全然違います。そこで時間は掛かるのですがSAO合成にする事にしました。

カシオペア座 IC1848 胎児星雲
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機材データ
道儀Vixen AXD 鏡筒ε-180ED
ガイド starlightXpress Ultrastar Maxim DLでガイド オフアキにて
カメラ starlightXpress SX-36  -15℃冷却  
    Maxim DLで撮影 
フイルター  baader planetarium
       S:SⅡ 8nm  10min 8
       A:Hα 7nm、10min 11枚
       O:OⅢ 8.5nm 10min 8枚 
                       計4時間30分露出




 秋雨前線に台風の襲来で全く天候が良くない日々が続いています。
撮影が出来ず欲求不満の毎日ですがこんな時は機材整備です。
 
 フラット撮影は自分の場合原則撮影の度にフラットを撮っています。枚数は時間に余裕がある限り各フイルター毎32枚です。
 フラット撮影に使用するのはアイティ アソシエーツ社の33cm正方形ELシートを使用しています。輝度調整可能でインバーター込で1万2千5百円のものです。これでイプシロンも25cmのミューロンも使えます。
 そのケースとアタッチメントをリニューアルしました。
 まずはケースです。1.5mm厚の37cm四方のアクリル板がベースでこれにELシートを両面テープで固定し、カバーは透明の0.75mmPPクラフトシートを600番の耐水ペーパーでならしたものを使います。3辺はテープで固定し、1辺は開けておきこれに減光のフイルム等を入れます。
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減光にはブロードバンドで5%透過のフイルムを2枚、ナローバンドでは1枚使用し、更にトレーシングペーパーを1~2枚重ねます。
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このトレーシングペーパーはへたっています。交換ですね。         

減光は実際に撮影して5秒程度の露光でカウント値最大25000を目標にしています。
露光時間が短い時やカウント値が低いとフラットが合いにくいと思っています。
各フイルター間では露光時間とインバーターの輝度調整でカウント値を合わせます。ただこのインバーターは最弱付近と半分より上では点滅して光ることもあって要注意です。LEDよりは良いみたいです。LEDは輝度調整を電圧ですると点滅してしまい輝度調整が難しいみたいです。前もって自宅でフイルムの透過度、枚数は決めておかないと駄目です。予備は持って行っていますが、現場でフイルムの差し替えは大変です。                                    
            
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当然フードをつけたままフラット撮影をするのですが、以前はただ上に載せていたので風で飛んでいったりしてフラット撮影の間ずっと手で押さえていて大変でした。
今はこんなアタッチメントを使用しています。           
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マジックテープでELシートのケースを固定します。四方を完全に固定すると光を遮るので薄明終了後も迷入光の心配なくフラット撮影が出来ます。
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裏から見るとこんな感じで光っています。
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今回はELシートのケースを作り直し、カバーをより丁寧にペーパーをかけてなるべく均一な光を得られるように改良し、アタッチメントも四辺の密閉度をあげて明るくなった後もフラット撮影を続けられるようにしました。

 昨夜房総方面が晴れそうな予報にいすみ市に遠征してきました。都合により昨夜は自分単独での出撃になりました。
GPVの予報には裏切られることの多い最近ですが、昨夜は予報どおり快晴でした。しかし予報通り2時過ぎには曇ってきてしまい、予定の枚数に若干足らず特にOⅢが露出不足になってしまいました。
 対象はカシオペア座のIC1805ハート星雲です。昨年もナローバンドで撮影したのですが納得する画像ではなく、今回リベンジのため撮影しました。

カシオペア座 IC1805 ハート星雲 ナローバンドSAO合成
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機材データ
道儀Vixen AXD 鏡筒ε-180ED
ガイド starlightXpress Ultrastar Maxim DLでガイド オフアキにて
カメラ starlightXpress SX-36  --10℃冷却  
    Maxim DLで撮影 
フイルター  baader planetarium
       S:SⅡ 8nm  10min 10
       A:Hα 7nm、10min 10枚
       O:OⅢ 8.5nm 10min 8枚 
                       計4時間40分露出

今回もSAO合成してからカラーシフトによってナチュラルに近いカラーにしてあります。
冷却CCDカメラSX-36が昨年より輝星の横に黒いノイズの発生がでてしまい、対策としてGAINを下げた結果、ダークが合わないためとりあえず1枚ダークでの補正のためノイズの多い仕上がりになっています。後日修正します。

ダーク取り直したバージョンです。
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画像処理変更しています。(9.25)各SAOのレベル調整からやり直しています。全体の無駄な明るさを押さえノイズ処理を最小にしてディテールの低下を防いでいます。
輝星の大きさのずれを直して自然な輝星の色がなるべく出るようにしています。  
まだ輝星の横にブラックのテールノイズが出ています。StarlightXpressにボードの交換で送れば直るとの事ですが輸送等2ヶ月かかるのは厄介ですね。        
                   


ダーク画像一枚ものと32枚コンポジットとの差はそれほどないですね。若干ノイズが減った程度です。

昨夜は星友のひろたろうさんと星降る新潟は長岡市まで遠征してきました。
 台風12号の接近による影響で関東は雲ないし降雨の予報で、晴れ間を求めて長躯新潟まで遠征したわけですが、結果は最初から最後の薄明まで快晴の絶好の夜空に恵まれました。新潟の真っ暗な星空の下、一晩中思う存分撮影出来、暗いかぶりのない良好な素材を得ることが出来ました。
 ひろたろうさん、いつもの美味しいラーメンとコーヒーご馳走様でした。一晩中最高の綺麗な天の川の下で皆さんと天文談義が出来、思い出に残る遠征となりました。

対象は8月9日栃木の八方が原で、曇りがちの中撮影したアイリス星雲の周辺の撮り直しをしました。GPVでは途中曇ってくる予報ですし、最近このメンバーでの遠征は曇るジンクスみたいなのがあったので先日の追加撮影を出来るところまでしようと考えたのですが、結果は良い方に完全に変わり、全て取り直すことができました。

ケフェウス座 NGC7023アイリス星雲とその周辺
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機材データ
道儀Vixen AXD 鏡筒ε-180ED
ガイド starlightXpress Ultrastar Maxim DLでガイド オフアキにて
カメラ starlightXpress SX-36  -10℃冷却  
    Maxim DLで撮影 
フイルター  
       Astrodon tru-balanceフイルター
           L10分25枚  
          RGB各5分(2×2ビニング)各6枚 計5時間40分

暗い条件の良い空での撮影で前回より格段に分子雲が描出できているのですが微妙な色彩の調整が難しく睡眠不足の頭での現状で今一つです。

画像処理変更してみました。
輝星を抑えながら星雲の強調をして、中心部の鮮やかさを増しています。
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分子雲は画像処理が微妙で難しいです、強調しないとディテールがでてこないし、強調するとノイズも増えます。バックの色むらもひどくなりその処理に難儀します。 
色合いの落ち着かせ方も赤くするとディテールはでるも色合いがきつくなります。さりげないバランスが必要です。                        



 9月号は全滅で残念でしたが10月号で星ナビに入選することができました。
網状星雲の東側NGC6992の北側です。SAOとAOOの合成の両方とも気に入っていたので2作品で投稿していたのですが両作品とも掲載していただいています。ナローでの表現方法の一覧の一つとしての掲載ですが両方とも掲載は嬉しいです。

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天体写真を撮影することがなによりも好きな自分です。これからも楽しんで撮影していこうと思います。

いつも応援していただいている星友のひろたろうさん、Mr.JDISさん、ブログでの皆さん、応援ありがとうございます。これからもよろしくお願します。

 大型台風の上陸に伴い被害を受けられた方々にお悔やみ申し上げます。
 
 台風一過の晴れ間の予報に昨夜と一昨夜連荘で遠征に行ってきました。
一昨夜は星友のひろたろうさんとややGPVの予報の厳しい中、少しでも晴れそうな群馬は妙義山に向かいました。途中の山道でうり坊の群れに遭遇しました。徐行して群れの道路の横断を待ちました。可愛かったです。現地にはぴんたんさん他2組の方がいらしていました。ぴんたんさんには自分と連れの皆さんも天体写真のノウハウをいろいろと教えていただきました。ぴんたんさん、いつもありがとうございます。
 この夜は当初快晴でしたが、23時過ぎには曇ってしまい自分以外のメンバーは翌日の仕事の都合で夜半に帰宅の途についた中、自分とぴんたんさんは粘って待っていました。幸いまた2時半には晴れてくれて1時間ほど露出を追加する事ができました。
 
 昨夜は一昨夜の消化不良のリベンジに、仕事のある中連荘ですがひろたろうさんとご一緒に赤城高原に遠征に向かいました。幸いに昨夜は一晩中微風快晴に恵まれました。この時自分は日ごろ体力には自信のある方ですが、昨日から風邪を引いてしまい体調不良を押しての遠征になり、きつかったですが快晴の星空の下つらさを忘れ一晩中撮影に徹しました。
 ひろたろうさんには昨夜もおいしいあつあつのコーヒーをご馳走になりました。ありがとうございました。

 今回の対象はケフェウス座の分子雲です。反射星雲であるvdb149.150.152と俗称シャーク星雲のLDN1235です。 かなり淡い星雲であるため出来るだけ露出時間を稼げるよう、2夜連続の遠征で撮影しまくろうと企んでいました。一昨夜は天候が良くなかったですが昨夜の快晴で露出を伸ばせ、トータルでLを10分を38枚、RGBを5分で各10枚ずつの計530分。9時間近い露光となりました。

ケフェウス座 反射星雲 vdb149.150.152付近 LDN1235 シャーク星雲
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機材データ
道儀Vixen AXD 鏡筒ε-180ED
ガイド starlightXpress Ultrastar Maxim DLでガイド オフアキにて
カメラ starlightXpress SX-36  -10℃冷却  
    Maxim DLで撮影 
フイルター  
       Astrodon tru-balanceフイルター
           L10分38枚  
          RGB各5分(2×2ビニング)各10枚 計8時間50分
 
L画像38枚をコンポジットなんて初めての体験ですね。枚数は壮観ですがそれを生かす画像処理がまだまだですね。

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